2012年6月12日『伝わる技術』が発売されました。これを記念して、『伝わる技術』の著者坂本 真一(弊社代表取締役)が、各界のプロフェッショナルをお迎えして、皆さんのお仕事に役立つヒントを聞き出します。『伝わる技術』で伝えるヒント! 最後までお楽しみ下さい。
去る7月26日(金)和光市役所において教養講座の講師を務めました。タイトルは「男性と女性、高齢者と若者の聴覚心理学」~傾聴だけでは足りない!伝わるコミュニケーション方法の伝授~。当日は職員、市民の皆様にお集まりいただき普段の生活や電話や窓口応対に役立つ話を盛り込みながら講義致しました。今回は特別に講義の内容を一部ご紹介させていただきます。
早速、講演の内容を覗いてみましょう。(講演の一部)
聴覚心理という言葉を理解していただいたので、最初に男女の聴覚心理に差があるか?についてお話しをしたいと思います。結論から言うと、男性と女性で、音を聞き取る能力にはそれほど差がないと言われています。・・・
以上のことを踏まえると、話す相手が男性の場合は、途中で話を挟んだりせずに、相手の話が終わるまでじっくり聞いてあげる。女性の場合は、相槌や、やり取りを意識するとコミュニケーションが上手に取れるということが言えます。
*「Sound Signage(サウンドサイネージ)」とは、音声に寄る情報提供を実現する媒体として、ヤマハ株式会社が提唱する概念です。
株式会社ヤマハビジネスサポート メディアワークス事業部 サウンドサイネージプロデューサー室井國昌さんをお迎えして「サウンドサイネージと聴覚心理」をテーマにお届け致します。室井國昌さんはヤマハ株式会社、素材素子開発センター長時代に、TLFスピーカーの商品化の陣頭指揮を執られ、現在はプロデューサーとしてTLFスピーカーの事業展開に携われております。TLFスピーカーは従来のスピーカーのコンセプトとは異なり、音声による的確な情報提供を行うためのスピーカーとして開発されました。TLFスピーカーがサウンドサイネージになぜ適しているのか、またサウンドサイネージ以外の活用方法についても可能性があるのか、多岐にわたってお話を伺っております。
株式会社TMJ 競争力開発部、
部長木下哲さん、竹内冬樹さんをお迎えして「シニア(高齢者)と聴覚心理」をテーマにお届け致します。株式会社TMJは、ベネッセの顧客接点部門から分社独立化した会社で、事業の中核であるコールセンター業務に加え、バックオフィス業務も行うBPOエージェンシーとして、様々なクライアント様にサービスを提供されております。対談では、コールセンターにおける高齢者対応や高齢者雇用によるサービス提供など、TMJが取り組んでいる超高齢社会への対応状況に関し、多岐にわたってお話を伺っております。
鮫島正洋さんをお迎えして「日本再生と聴覚心理」をテーマにお届け致します。鮫島正洋さんは、平成24年度知財功労賞(経済産業大臣表彰)を受賞されるなど、弁護士・弁理士として第一線ご活躍されております。また、直木賞を受賞された下町ロケット(著者:池井戸潤氏)に登場する神谷弁護士のモデルになられたことでも有名です。内田・鮫島法律事務所は、大企業だけではなく、中小ベンチャー企業への知財法務も支援されている法律事務所です。対談では、中小ベンチャーがどのようにして知財を有効活用したらよいか、大企業とは違う中小ベンチャーの知財戦略から、音の商標登録についてなど今後の知財の動向についてもお話を伺っております。
第4回「ITと聴覚心理」
古晒貴光さんをお迎えして「ITと聴覚心理」をテーマにお届け致します。古晒さんは、現在株式会社アプサで取締役社長として会社を経営されております。株式会社アプサは、Web技術を活用した業務システムや携帯電話、スマートフォンを活用したシステムを得意とするITベンチャー企業です。また、補聴器向けのDSPプログラムやMATLABを用いた音声処理も得意とされています。対談では、システム会社が感じる音声処理の難しさ。IT業界では昔からオノマトペを使用されていたなど、多岐にわたってお話を伺っております。
第3回「地震と聴覚心理」
鳥海光弘さんをお迎えして「地震と聴覚心理」をテーマにお届け致します。鳥海光弘さんは、現在独立行政法人海洋研究開発機構で、地球内部ダイナミクス領域長として地球内部の研究とそのマネージメントに携われております。地震、地質学がご専門ということで、対談では東日本大震災についてもお話を伺っております。
第2回「イノベーションと聴覚心理」
大島昭浩さんをお迎えして「イノベーションと聴覚心理」をテーマにお届け致します。大島昭浩さんは、イノベーション・マネージメント、ベンチャー企業論に精通されており、現在は株式会社浜銀総合研究所 戦略研究部研究主幹としてご活躍されております。また、後進の指導にも力を注がれており、今秋は早稲田大学ビジネススクール(ノベーションマネジメント)で教鞭を執られております。
第1回「マーケティング・商品企画と聴覚心理」
笠原耕三さんをお迎えして「マーケティング・商品企画と聴覚心理」をテーマにお届け致します。笠原耕三さんは、トンボ鉛筆で筆記具の商品企画をされておりました。現在は、商品企画コンサルタントとして企業の商品、企画をお手伝いされています。また、プランナーの育成にも力を注がれており、日本工業大学のMOT(専門職大 学院)で授業を持たれたり、マーケティング共創協会で講演や講 師として後輩 に指導されています。
第1回「マーケティング・商品企画と聴覚心理」」の対談はこちらから