【地域社会 ~知らないと難聴ではないあなたが損をする 加齢性難聴~】
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今の日本では、“自分が死ぬまでにもらえそうな年金の金額"を必死に
計算している中高年がとても多いです。
様々な経済指標に表れている我が国の凋落ぶりを目の当たりにしても、
後の世代の心配をすることなく、
自分たちの世代は滑り込みセーフだぁ
と言い合っている中高年の人を幾度となく見てきました。
その計算の元になっているデータは、これまでに何度も(下方に)修正され続けてきて、
これからも下方修正され続ける可能性が極めて高い厚労省による試算なわけですから、
何とも儚い話しですねぇ。
そんな一方で、その年金を負担させられている若年層の収入は、中高年層が想像している
よりも遥かに低いんです。
ここで、実在する25歳のA君の例を紹介すると・・・
誰もが知る一流大学を卒業して都内の一部上場企業に就職したA君。
有能であるために入社2年目には大きな仕事を任され、深夜に帰宅し、早朝から出勤する
ことも珍しくない生活ですが、彼の収入は
手取りで月16~17万円
だそうです。
都内の家賃は1Kでも10万/月くらい。
この収入額だと、独り暮らしはかなり厳しいですし、結婚なんて無理ですね。
A君の会社が特別にブラックというわけでもないんです。
他の若者たちからも話を聞きましたが、皆、同じような状況でした。
1995年に35.7%だった国民負担率は、令和3年には48.1%になっています(財務省)。
1995年に¥408,864だった日本人の平均月間現金給与額 は、令和3年には¥368,493に
なっています(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)。
これに、働き方改革の頃に導入された、どんなに働いても残業代が頭打ちになる“みなし残業制度"が
適用されれば、手取り金額がその程度になって当たり前なんです。
中高年の方々と、こういった事例を示しながら時間をかけて対話すると、多くの方々が仰天します。
「まさかぁ、ウソでしょう?」と言ったきり無言になる人。
「自分の部下たちも、そんななんだろうか?」と心配顔で考え込む人。
「自分の年金の心配なんかしてる場合じゃないな・・・」とうなだれる人。
そして、今の日本の社会制度の問題点を熱心に語り合い、「改革を訴えている政党はどこか?」と
尋ねる人などが現れます。
知らないんです。
妻や子と対話することも少なくなり、テレビと限られたニュースサイトくらいしか情報源がない生活を
続けているので、自分の国の現状に関する知識が極めて乏しいんです。
「自分たちの世代は滑り込みセーフだぁ」と言い合っている中高年と、
日本の社会制度の問題点を熱心に語り合中高年。
どちらが本当の日本の中高年なんでしょうか?
(2024.2.15)