先日、以前からビジネスについて何かと教えてくださっている、私がとても尊敬して
いる経営コンサルタントの方と、ふたりで食事をする機会がありました。
その方と話をする中で出てきた言葉が「ビジネスのジャンル」
今までに無い、とても良い商品を開発したのにサッパリ売れない。
今までよりも、ずっと良いサービスを提供しているのに、顧客に全く伝わらない。
良い商品、良いサービスと、売れる商品、売れるサービスは全く違う。
これは、経営学の世界などでは昔から言われ続けていることですが、この原因を探る上
で大切なのが、その商品、そのサービスは、どんなジャンルに属しているのか?という
ことだそうです。
つまり、ジャンルが曖昧なモノは顧客に届かないってことです。
こうやって考えると、オトデザイナーズがここ数年取り組んできている、
「より良い高齢顧客対応」
というキーワードのビジネスジャンルって、とても曖昧です。
例えば、一般ユーザーの立場になって考えてみて、どんなキーワードで検索すれば、
これに関する情報、商品、サービスが多く引っかかってくるのか・・・
これって良く分からないですよねぇ。
日本は超高齢社会に突入しています。
さらに、国内金融資産の60%をシニア世代が占めるという、世界的、歴史的にも、とても
異様な状況になっています。
「より良い高齢顧客対応」を皆が模索していかなければいけない、いや、模索していて
当たり前の状況なんです。
それなのに、そのビジネスジャンルが確立されていない。
バリアフリー? ユニバーサルデザイン?
こんな言葉がアチコチで聞かれますが、これってジャンルとして確立してるかなぁ・・・?
オトデザイナーズが関わらせて頂いている、
・高齢顧客とのコミュニケーション講習
・ジェロトーク(高齢者とのコミュニケーショントレーニングツール)
・模擬難聴音声変換ツール
・Voice+(音声改善技術搭載スピーカシステム)
・クイックチェッカーPro.(補聴器適合検査用システム)
などなど、すでに商品化、サービス化されているモノも、現在開発中のまだヒミツのモノも含めて・・・
良いと言ってくださる方は大勢いて、それなりの商いになっている商品、サービスも
多いのですが、ビジネスジャンルとして確立されるところまで来たか?と言われれば、
まだまだまだまだまだまだ・・・・
ハズキルーペって、あの商品の良し悪しはともかく、老眼鏡でも拡大鏡でもない「ハズ
キルーペ」っていう新たなジャンルを作っちゃいましたね。
でも、まぁ、あんなにCM打つお金は無いので・・・
そう、やはり、地道に戦略を立てて、それを信じて根気よく進めて行くしかないのでしょう。
皆が求めている、必要とされている仕事であることに間違いはないので。
誇りを持って、自信を持って、これからも歩んで行きましょう。
(2018.10.1)