オトコラム

第62号 補聴器をするか、しないか?

実は最近、オトデザイナーズに

「良い補聴器屋さんを紹介してほしい」

「補聴器を考えているが、良いドクターを紹介してほしい」

といった問い合わせがよくあるんです。

その人がお住まいの地域の関係などもあるので、具体的なお店やドクターを紹介することはできないことが多いのですが、お店選び、ドクター選びのコツはお教えするようにしています。

しかし、それ以前に、補聴器って本当に役に立つのでしょうか?

その答えは、ズバリ!

少なくとも60歳くらい以上(場合によっては50歳代)の人であれば、ほとんどの人で役に立つはずです。

もし身近に「高い補聴器を買ったのに全然役に立たない!」と嘆いている人がいたら・・・

その多くは、おそらくは、キチンとした検査、調整をしてもらえなかったからでしょう。

当メルマガで以前にお話ししましたが、年を取れば誰でも聴力が落ちていきます。人間の聴力のピークは20歳前後と言われていますから・・・

そうですね、40歳くらいになったら、誰でも何らかの生活上の支障が出てきているはずです。

でも、難聴は、本人にその自覚が無い場合がすごく多いのです。だから、補聴器をせずに過ごして、不必要な失敗や諍いを起こしてしまうケースも多々あるのですね。

補聴器は、正しい検査、調整のもとに使用すれば、そういった問題の多くを解決してくれます。

では、その正しい検査、調整は、どこでやってもらえるの?って話になりますね。

これを見つけるのは、なかなか難しいのですが・・・

まずは、病院で聴力検査を受けましょう。

その際は「補聴器適合検査施設」の施設認定を受けている病院で受ける方が良いでしょう。

補聴器適合検査は、保険診療として認められた、補聴器適合のための検査です。

それを行うための設備があり、そのための専門知識を持ったドクターが常勤しているのが補聴器適合検査施設です。

多くの補聴器適合検査施設は、近くの良心的な補聴器屋さんと連携していますので、補聴器適合検査で補聴器が必要と診断されたら、その補聴器屋さんを紹介してもらえます。

100%確実とは言えませんし、補聴器適合検査施設でなくても良いドクターはいます。

しかし、良い補聴器に出会うために確率の高い方法を選ぶなら・・・

やっぱり、まずは近くの補聴器適合検査施設を探すのが良いように思います。

(2016.5.11)


△ページTOP